工房

ヴァイオリン製作にかける”想い”

工房、ショールーム、研究所、そしてちょっとしたミュージアム・・・これらがバイアースドルフにある”Hagen Weise”社を構成しています。 この町は現代の弦楽器製造の中心地のひとつであるブーベンロイトに隣接し、ニュルンベルク都市圏の中央に位置しています。 この都市圏はバイエルン州で2番目に大きな経済の中心地として芸術・文化が栄えているばかりでなく、楽器製作の分野でも特に重要な地域です。
世界にアピールできる”ホットスポット”なのです。

”HAGEN WEISE”ではStradivari,Guarneriをはじめとした名匠たちの モデルとしたヴァイオリン・ヴィオラ・チェロを取りそろえ、 さらに弓・ケース・弦など高品質なアクセサリーのほか、プレイやー向けに音調整・修理のサービスも提供しています。

ショールームは2021年にオープン。 ここではプレイヤーたちが楽器を試すための最適な環境をご用意しています。 ご要望に応じてマイスター本人のアドバイスも受けられます。 ここではプレイヤーたちが楽器を試すための最適な環境をご用意しており、
またご要望に応じてマイスター本人が直接アドバイスさせていただきます。

素材について

木材ー弦楽器製作者にとっての宝物

よく選ばれ、熟成したトーンウッド(音響用木材)は我々にとって宝物のようなものです。 この材料の完璧な保管と熟成、個々の楽器ごとの木材の適切な選択、そして素材にふさわしい処理が行われてこそ、最高品質の 音響体験が得られるのです。

WEISE-VIOLA-GUARNERI-DEL-GESU-CANNONE-FRONT

作品について

»HAGEN WEISE« 製品は主に定評ある
ストラディバリ、グァルネリその他の過去の巨匠たちの モデルに基づいております。 しかしモデルの選択がすべてではなく、個々の楽器の音色・レスポンス・パワー等は 素材となる木材のの厚みや曲率 にも大きく影響を受けます。 ここでは1/10mmものわずかな違いが決定的な音色の違いを生むこともあるのです。

ご提供について

楽器の音色はすべての構成要素の相互作用から生まれます。 だからこそ、私はフィッティングパーツ類、すなわち魂柱・駒・テールピース・顎当て・弦等…のセッティングにも細心の注意を払っています。 ヴァイオリンといういわば「様々なパーツからなるオーケストラ」 においては最小限のディテールがしばしば決定的な効果をもたらすのです。

"ソノ・ウッド”について

現在の熱帯雨林材の乱用に対するアンチテーゼから、私は顧客の求めに応じて,スイスの音響材専門メーカーが開発した「ソノ・ウッド」の 代替材料を楽器の指板、パーツ類に採用しています。
特別な処理・加工を施した これらの素材はエボニー・ローズウッドなど、従来楽器に使用されていた木材に勝るとも劣らない性能を持っています。

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Herstellung des Zargenkranzes mit einer Innenform
1
2
Anleimen der Reifchen
3
4
Fertiger Zargenkranz
5

製造工程

「素材」から「1本の楽器」までの道のり

「製作にかける情熱と、細部に対するこだわりが両立してこそ、最高のヴァイオリンが生み出せるのです。」 -ハーゲン・ヴァイゼ
貴重なトーンウッド材を最大限に生かすために、作業開始から完成まで、楽器1本あたり 100〜150時間の時間が費やされます。 高品質の楽器製作には経験ももちろんですが、 最高レベルの精密さが要求されます。 工程の各ステップ ごとに木材の状態を「読み、感じる」ことが必要です。良いサウンドを得られるようにするには 、加工時にその微妙なニュアンスを感じることが出来なければなりません。ここではわずか1/10mmの差が違いを生み出します。

ハーゲン・ヴァイゼ

ヴァイオリン製作にかける”想い”があります

音楽に囲まれた家庭に育ち、私は幼い頃から音楽と楽器製作への興味を持っていました。

私はドイツ・フォークトラント地方の町マルクノイキルヒェンでまずギター製作を学びました。 マルクノイキルヒェンは何世紀にもわたって世界の楽器製造の中心地のひとつとして栄えた町です。

1990年代には同じく楽器製造の町として名高いバイエルン州ブーベンロイトに移り住み、ヴァイオリン製作に転向します。
ここでは大手メーカーで材料調達の任務も経験し、およそ10年の修行後、2001年に同じブーベンロイトでパートナーと共同事業を開始。2004年にヴァイオリン製作マイスター資格を取得しました。
2019年により充実した環境を求めて 工房を隣接するバイアースドルフに移転し、 ショールームもオープンしました。